骨盤矯正で、ココロもカラダもラクに！

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実は、Mさんからは産後すぐにお問い合わせをいただいていました。

しかし、産後2ヶ月を過ぎるまでお待ちいただいて、施術をスタートいたしました。

その理由は、産後２か月くらいまでママさんのお身体は、関節を緩めるホルモンが働いているからです。

このホルモンのおかげで、出産時に関節や靱帯などが緩んでくれて、赤ちゃんは産道を通りやすくなるんです。

しかし、この時期に施術を行っても、ホルモンが出ている間は再度、関節や靭帯が緩んでしまう可能性があります。

そのため、骨盤矯正を行なってもすぐに崩れてしまうことも考えられます。

そこで、ホルモンが徐々に消失する産後２か月を過ぎてから、施術をスタートしました。

まず、はじめにヒアリングをさせていただいた後、全身の柔軟性やバランスのチェックを行いました。

ちなみにMさんの「背中の張り」は“授乳時の姿勢”も関係していました。

一般的に、姿勢を正して授乳を行うのは難しく、背中が丸くなりやすいため骨盤が後傾することがあります。

そして骨盤が傾くことで、背中に張りが出ることがあるんですね（ためしに、そのような姿勢を取ってみていただくと実感されると思います）。

この場合、骨盤を正しい角度・位置に戻してあげることで、背中の張りは改善に向かうことが多いです。

一連の検査を通じて、Mさんご本人も改めてお身体の不調を実感されたようでした。

このように、初回の施術では「自分の身体を知る」ことからはじめます。

ちなみに、昔の古傷が原因で骨盤まわりに不調が起こったり、肩甲骨まわりの張りが骨盤に不調を出すこともあります。

そのため、同じような症状でも、その原因がおひとりおひとり異なることは少なくありません。

先ほどもお伝えしましたが、あくまで痛みは“結果”です。

“原因”は、他にあります。

そのため、ヒアリング〜検査によって、おひとりおひとりの症状の原因を特定することは、私たち施術家には欠かせない施術プロセスです。

この後、Mさんへの施術を行いました。

初回の施術では、まず背中の違和感を取り除くために、肩甲骨まわりから調整しました。

今回のケースでは、調整法のひとつである「呼吸法」を用いました。

呼吸って、ふだんは当たり前に行なっていて、あまり意識することがありませんよね。

しかし、こちらが誘導するように意識して呼吸を行っていただくことで、自律神経が整います。

その結果、血流改善や痛みの緩和につながります。

また、同時に関節を動かしたり、添えた手で筋肉を刺激を加えました。

“筋肉を刺激する”と言っても、もみほぐすような強い刺激ではありません。

徐々に、施術部位はだんだんと身体の下へと降り、骨盤まわりの調整にまでたどり着きます。

この間、お身体の各部位の筋肉の付着部や付着面を刺激しました。

このときも、お身体に接しているのは手根部や指の腹なので鋭い刺激にはなりません。

ちなみに、付着部によっては刺激が“響く”部位があります。

ですので、そのような部位を施術する前には、あらかじめお声がけをしています。

先ほどもお伝えしたとおり、Mさんの施術ポイントのひとつは「骨盤の後傾を改善すること」でした。

しかし、身体は筋肉や腱などでつながっています。

そして、Mさんの骨盤の後傾を引き起こしている“原因”のひとつが「背中の張り」でした。

ですので、先に肩甲骨まわりおよび背中を調整してあげることが、骨盤の後傾（骨盤のゆがみ）をも改善し、さらには症状を根本から改善することができると私は考えております。

上記の調整によって、関節の動きが出たので動かせる範囲も広がりました。

その結果「前後屈時の際の痛みはなくなった」とMさんもおっしゃっていました。

しかし「歩くときに、何となく違和感がある」とのことでしたので、過去に痛めたことがある膝まわりや、足首まわりの調整も行いました。

それらの部位を調整し、施術終了後には「違和感がなくなり、動きがスムーズになりました」とおっしゃってくださいました。

２回目から６回目は、同じような施術を継続します。

なぜなら、人間の身体は「習性の強いほうへ戻りたがる」傾向があるからです。

それがたとえ、不調を引き起こす状態であっても、人間の身体は慣れ親しんだ状態を好むんですね。

そのため、６回目までは「習性を修正」することを目的に施術を行います。

私たちは、骨盤や筋肉の正しい位置や、それに伴う動作を“脳が覚える”まで施術を継続することが必要だと考えております。

ご来院のペースは1週間に1～2回をおすすめしております。

これは、症状が改善・安定された方の82.9%が来院ペースが週1回という統計データに基づいています。

また、私たちの経験からも1週間に1～2回が、最適な来院ペースだと考えております。

お体が元の状態に戻る前にご来院いただき、着実な改善をめざしましょう。

ちなみに来院回数については、6〜10回通われた時期に症状が改善・安定したと実感される方がもっとも多く（44.1%）、11〜15回目の方がつづいています（38.2%）。

このことは、ご利用者さまの80%以上が6〜15回がんばってご来院くださることで、症状を根本から改善されておられることを示しているとも考えられます。

それらを踏まえますと、はじめの3週間は週に2回がんばって通っていただけると、改善効果がさらに高まると考えております。

そうして、少しずつ悪いほうへ身体が戻るのをなくします。

すると、１ヶ月を過ぎたころからは“戻りの幅が小さくなっている”ことを実感していただけると思います。

２回目から６回目の施術で、Mさんは以下のような変化を実感されたそうです。

「今まで猫背気味だったけれど、胸を張っていた方がラク！姿勢をよくしていたい感じになってきたんです。それに、腰の痛みも気にならない！」（Mさん）

これには、理由があります。

骨盤矯正にプラスして、肩甲骨まわりを調整したことで筋肉が引っ張られる状態が改善されました。

それが姿勢の変化をもたらし、さらにはその影響から痛みの変化も起こりました。

つまり、姿勢が正しくなることで、今まで腰にかかっていた局所的な負担が軽減されるようになったんですね。

７回目以降は、骨盤と関連性の深い肩甲骨まわりと足首まわりの施術に加え、ご自宅で行うエクササイズを少しずつ増やしてもらっています。

当然ですが、施術を受けていただく時間よりも日常生活の時間のほうが多いですよね。

そのため「習性を修正」するためには、施術を受けていないときの動作が大切です。

そこで、効果的なのがご自宅で行なっていただくエクササイズなんです。

けれど「エクササイズ」といっても、５分くらいあればできる簡単なものです。

簡単なものなのですが、それを日常的に行なっていただくことで身体が調整され、自然に正しい姿勢や正しい動作を行うことができるようになります。

その結果、施術を受けられていない時間が「習性を修正」する時間として、効果を十二分に発揮するようになります。

さて、Mさんは１０回の施術を終え、現在は２週間に１回のメンテナンス期に入っています。

当初の不調は改善され、今では笑顔いっぱいでお子さんとの時間を楽しまれているそうです。